私が吹奏楽部へ入って初めて手にした楽器はクラリネットでした。
クラリネット関連の過去記事がありますので、よろしければご覧下さい→クラリネットを初めて吹くまでの話|基礎練習のメニューや割れる事はあるのか
クラリネットを初めて手にした時のワクワク感はとてもよく分かります!
練習をしていくと、早く自分が納得できる音で吹きたくてたまらない気持ちや、なかなかうまく行かず焦る気持ちなども出てきますよね。
今回は、私の経験してきたクラリネット初心者の練習方法、おすすめのマウスピースやリード、メンテナンス用品についてまとめてみました。
クラリネット初心者の練習方法
クラリネットを吹きたい、と思うきっかけは人それぞれですが、初めて楽器を手にした時のワクワクする気持ちは、だいたい共通しているのではないでしょうか。
初心者の情熱や吸収力はエネルギーに満ちていますから、時に練習が辛くなったとしても、初めて手にした時の気持ちを思い出すとまたやってみよう、という気持ちになれるから不思議ですね。
それでは順を追ってご紹介しますね。
① マウスピースにリードを着けた状態で、鏡でアンブシュアを確認しながらロングトーンをする練習。
② マウスピースにタルを装着し、鏡でアンブシュアを確認しながらロングトーンをする練習。
③ マウスピース・タル・上管・下管・ベルを装着し、鏡でアンブシュアを確認しながら、開放のソでロングトーンを練習する。
④ キーを両手の指で全部押した状態で、ひと息で一番下のミから、オクターブキーを押して音を変えるロングトーンを練習する。この時にアンブシュアが変わらないように鏡で確認しながら吹く。
各項目だいたい10分づつ、全部で30〜40分くらいかけて練習する事をおすすめします。
ここはもう少し長くやってみよう、など、時間配分はだんだん慣れてきたら調整していくと得意や苦手も分かってきますよ。
私は中学で吹奏楽部に入部した事がきっかけでクラリネットを初めたので、練習方法は先輩からの口伝で、ロングトーンを強化していくこと以外に良い音を獲得する方法は無いと教えられ、この練習をひたすら繰り返しました。
地味で大変なこの練習が嫌いでしたが、今となってみれば、繰り返しロングトーンをした事で口周りの筋肉が鍛えられ、ベースができたと感じています。
ロングトーンの練習を繰り返すうちに小さな気付きがたくさん出てきますので、自分の感覚を信じて誠実に取り組むとコツを掴めますから、大変ですががんばりましょう。
同じ事を繰り返す事で、アンブシュアの力加減や音を出す瞬間の舌の使い方、喉ではなく、お腹から音を出す感覚や、姿勢についても自分の一番良いポジションが分かってきますよ。
クラリネット初心者の練習方法にはいくつかの段階がありますが、良い音を獲得するには決して焦らず、繰り返し地道な作業を重ねていくことの他にありません。
練習している様子を録音や動画で撮っておくと、目に見えて進歩が分かりますからおすすめですよ。
一ヶ月、二ヶ月と繰り返し諦めずに練習を続ける事で、撮ったものを確認した時には確実にレベルアップした事が分かるのではないでしょうか。
ロングトーンで安定した音が出るようになってから、タンギングやスケール練習等の次のレベルに進みましょう。
クラリネット初心者におすすめのマウスピース
クラリネット初心者の方におすすめのマウスピースはフランスのメーカー、バンドレンの「5RV」です。
同じ5RVでも個体差がありますから、可能であれば楽器屋さんの店頭で試奏をさせてもらい、自分の吹きやすいものを選ぶといいですよ。
5RVの特徴は、息の吹き込みがしやすく、低音から高音にかけてどの音も出しやすいという事もあり、プロの奏者にも愛用者が多いです。
クラリネット初心者におすすめのリード
初心者におすすめなのはマウスピースもそうですが、やはりフランスのメーカー「バンドレン」のトラディショナルシリーズの通称「青箱」の3番です。
世界中で幅広く親しまれているリードで、多くの場合、店頭でも初めはこちらを勧められるのではないでしょうか。
一番薄い1番から、2番、2と1/2番、3…と段々厚くなっていき、5番までありますが、薄いほど音は出しやすく、厚いほど息をたくさん使います。
リードの厚みによって同じアンブシュアと息のスピードでも音色が変わり、アンブシュアが定まって音が安定するまでは、少し厚めの3番を使って口周りの筋肉を鍛えながら練習する事をおすすめします。
慣れてきたら薄くしたり、厚い番号を選んだりしながら、自分に合う厚みが分かってきますが、年数が経っても3番を選ばれる方は多いですよ。
クラリネット初心者におすすめのメンテナンス用品
クラリネットを購入する時にはメンテナンス用品も揃えておきたいですね。
最低限必要なものをご紹介しますね。
①スワブ
クラリネットを吹き終わったら必ずスワブを使って本体内の水分を取りますが、おすすめのスワブはB♭クラリネットでしたら「YAMAHAクリーニングスワブのMサイズ」です。
②ポリシングクロス
おすすめは「YAMAHAのポリシングクロスSサイズ」です。
どうしても手の汗や脂によって指紋が付きますので、ケースにしまう前に必ず拭き取っておきたいですね。
③クリーニングペーパー
クラリネットを吹く時間が長くなってくると、息の水蒸気でキーと本体との隙間におつゆが溜まってきますから、水分を吸い取る為のクリーニングペーパーも揃えておくと安心です。
おすすめはYAMAHAのクリーニングペーパー(70枚)です。
クラリネット初心者が揃えておきたいメンテナンス用品はこんな感じですが、行きつけの楽器屋さんや、リペア専門店を持っておくと困った時に安心です。
定期的にリペア専門店で細かい所の調整やタンポの状態を見てもらい、普段のお手入れも丁寧にすると、いつまでもきれいに使えますし、愛着も湧いてきますよ。
今回は、私の経験してきたクラリネット初心者の練習方法、おすすめのマウスピースやリード、メンテナンス用品についてまとめてみました。
上達に近道はなく、地道なロングトーンを積み重ねていく練習方法には大変だと感じることもありますが、誠実にクラリネットに向き合う事により、だんだんとコツを掴めるようになっていきます。
吹きやすさから見たおすすめのマウスピースやリード、最低限必要なメンテナンス用品を揃えて、焦らず、楽しく練習を重ねられると気づいた時には確実にレベルアップされている事が実感できるのではないでしょうか。
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