徳永義昭さんは、佐賀県佐賀市内にて海苔漁師をされながら、7年間に渡る独学でリストの超難曲「ラ・カンパネラ」を習得された方です。
楽器に触れた経験の無かった男性が、52歳から独学でピアノを習得される事自体がすごいですが、挑戦する曲がプロのピアニストでも弾きこなすのが困難と言われる「ラ・カンパネラ」ですから、驚きですよね。
どういった経緯で「ラ・カンパネラ」を習得するに至ったのかとても気になりますよね。
今回は、海苔漁師の徳永義昭さんのピアノ演奏動画と、ラ・カンパネラを習得した方法、これまでに出演したイベントを調べてみました。
徳永義昭のピアノ演奏動画
海苔漁師である徳永義昭さんが「ラ・カンパネラ」のピアノ演奏動画をYou Tubeにアップされると、あっという間に話題となり、各地から演奏会やコンサートへの出演依頼が殺到するようになります。
2020年1月13日放送のテレビ番組「さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろかSP2020」で取り上げられると世間にも広く知られる存在となり「奇跡のピアニスト」とも称されるようになりました。
気になる徳永義昭さんの「ラ・カンパネラ」ピアノ演奏動画を早速見てみましょう。
楽譜を一切見ないで「ラ・カンパネラ」を弾ききる徳永義昭さんの姿に驚愕しますね。
「全部指が覚えている」とおっしゃっていましたが、人間の可能性の奥深さを体現されている徳永義昭さんの演奏を、生で見てみたくなりますよね!
徳永義昭がラ・カンパネラを習得した経緯と方法は?
日本一の海苔の産地として有名な、有明海に面する佐賀県でお生まれになった徳永義昭さんは、高校卒業後に家業の海苔養殖業を継がれました。
ピアノを弾いた経験は無く趣味はパチンコで、海苔漁師の仕事をされる「普通のおじさん」に転機が訪れたのは、52歳の時でした。
海苔の仕事が終わるとパチンコ店に向かい、海苔で稼いだお金をつぎ込むという生活を30年以上も続けていた徳永義昭さんは、2ヶ月で70万円もの大金を失う事もあったくらいハマり、ついに奥様の管理されていた生活費に手を付けるようになりました。
あるとき奥様の財布からお金を出そうとすると「とるな」というメモが札入れに入っていたんです。
「そこまで自分も落ちてしまったか」と自分自身にがっかりされた徳永義昭さんは、それから一切パチンコをやめたそうです。
パチンコに行かなくなり、時間に余裕ができた徳永さんがある日ふと目にしたテレビ番組で、世界的なピアニスト フジコ・ヘミングさんが「ラ・カンパネラ」を演奏するところを目撃します。
演奏を聞いて「良い曲だな」と思った徳永義昭さんは、同時に「弾いてみたい」とも思ったそうですが、ここが凡人とは違う思考でしょうか。
きっかけはフジコ・ヘミングさんの演奏を見た事でしたが、奥様の千恵子さんはなんとピアノの講師をされていて、ご自宅にグランドピアノがあった事も、単なる偶然ではなかったように見えますよね。
「弾く人を選ぶ」と言われているリストの曲ですが、まさに徳永義昭さんは選ばれた人になったんですね。
奥様は、徳永義昭さんがラ・カンパネラを習得したいと言われるのをとても本気とは思えなく、習得は絶対ムリだと思われていたそうですよ。
素人のあなたには弾けるわけがない、と言われ意地になった徳永義昭さんは、独自の方法で練習を始められます。
You Tubeで練習動画を見ながらピアノへ向かい、10音づつ、右手で2時間、左手で2時間、両手で4時間、計8時間(!)毎日繰り返し弾き続けて指に覚えさせていくという方法をとられたんですね。
気の遠くなるような練習をし続けた徳永義昭さんは、腱鞘炎になりながらも毎晩湿布をされ、ピアノへ向かうこと約1年。
とうとう最初から最後までラ・カンパネラを弾ききったんです!
徳永義昭さんはYou Tubeでご自身の練習動画をアップされ、励ましのコメントをもらうことでモチベーションを上げていたそうですが、半年、1年、2年3年…とだんだんレベルの上がっていく演奏をリアルタイムで目撃されていた視聴者も、徳永義昭さんの姿から大きな力をもらっていたのではないでしょうか。
徳永義昭の出演イベントは?
独学でラ・カンパネラを習得された徳永義昭さんの噂は各地に広がっていき、イベントへの出演以来も殺到するようになっていきましたが、どういったイベントに出演されるのか気になりますよね。
今までに出演されてきたイベントの一例
- JR佐賀駅構内
- 宮城、大阪、福岡での演奏会
- 2018年九州 ステラコンサート
2020年の出演予定イベント
- 2020年4月11日 熊本市くまもと森都心プラザ「ステラコンサート」
- 2020年5月31日 佐賀県神埼市の喫茶店ルートヴィヒでのコンサート
2020年6月現在、出演の分かっている情報はこちらの2件でしたが、イベント自粛の為開催されたのか調査中です。
今後のイベント出演予定を含め、新しい情報が入りましたらこちらで追記していきますね。
今回は、海苔漁師の徳永義昭さんのピアノ演奏動画と、ラ・カンパネラを習得した方法、これまでに出演したイベントを調べてみました。
50歳を過ぎてから未経験から独学で始めたピアノでラ・カンパネラを演奏する動画から、驚きと感動、人間の可能性の奥深さを見せてくれました。
パチンコが趣味だった徳永さんが、フジコ・ヘミングさんの演奏に感銘を受けられ一念発起され、ラ・カンパネラを習得するに至った経緯と、楽譜を使用せずYou Tubeを見ながら一音一音指に覚えさせていく独自のやり方で、自分に最も合った練習法を見つけられた事も分かりました。
X-JAPAN 「Forever Love」、さらに難曲と言われるショパンの「革命のエチュード」などにも挑戦中で、今後は全国のピアノコンクールへの出場へも挑戦されるそうですから、ますます徳永義昭さんから目が離せませんね!
コメントを残す